『能楽の音(ね)』を開催しました
2021年6月20日(日)は、笛方森田流 栗林祐輔さんと能楽のワークショップ 『能楽の音(ね)』をさいたま市大宮・氷川の杜文化館にて開催しました。
このような時期にあって本当に開催出来るのか?と懸念もあり、今回はチラシは作らず、WEBや口伝えでのご案内となりましたが、人数制限や感染予防対策を行い、皆様に足をお運びいただくことが出来ました。本当にありがとうございました。
私は、舞台で主に地謡が着用している覆面(マスク)をつけてお話させていただきました。
埼玉の能
今回は、能に出てくる「武蔵国・埼玉」をメインテーマとし、栗林さんとの取材時に訪れた『 忠度(ただのり)』『実盛(さねもり)』『敦盛(あつもり)』などに所縁のある地の動画や地図を見ながら解説させていただきました。
(4月の取材の様子はこちらから)
知らなければ通り過ぎてしまうような所、ナビに入れて探してもすぐに見つけられない所もありましたが、反対に”地名”として現在に残っているものもあります。
能楽を知る・聴く・体験する
休憩をはさんだ後には、『 忠度(ただのり)』の詞章や解説を。
その後には、岡部忠澄が自分が手にかけた相手が持っていた短冊の和歌を詠み、討った相手が忠度であると知る場面を実際に演じました。
また、最後には栗林さんの笛の元、『敦盛(あつもり)』を。
この会を通して、能楽への親しさや楽しさを感じていただければと思います!
また、開催にあたっては多くの方のご協力をいただきました。お越しくださった皆様、裏で支えてくださったスタッフの皆さんに深く感謝申し上げます。
9.5回目
本来であれば『能楽の音(ね)』は今回で10回目を迎えますが、様々な規制の中ということもあり、我々の中では9.5回目のように感じています。
来年こそは囃子の楽器を含め、実際に手に触れ、体験いただけるような機会を設けたいと思いますので、その際にはぜひ足をお運びください!