私事になりますが、11月より体調を崩し一か月ほど入院をしておりました。お陰様で先日無事に退院をすることができました。
その間、皆様に多大なご迷惑をおかけしたこと、深くお詫び申し上げます。
「春哲会」開催
去る12月19日、私の社中の会「春哲会」が国立能楽堂でございました。
入院中の私は病床から何もできずにおりましたが、出演能楽師の先生方のお力添え、社中の努力に助けられ無事に開催をする事ができました。本当に感謝の念に尽きません。
また、足をお運びくださったお客様に御礼申し上げます。
会では、喜寿のお祝いに能「船弁慶」にて初シテ(主役)を舞われた方がいらっしゃいました。十数年前、私が素人のお弟子をとるようになって初めて入会された方になります。入会当初から喜寿の記念に能のシテを舞いたいとおっしゃっていました。本当におめでとうございます。
(義経役を演じられた小学生の女の子も初舞台でした。充分な稽古もつけられない中で立派に舞台を勤められたとの事。お疲れ様でした!次の舞台も引き続きよろしくお願い致します!!)
実りのきざはし
おシテより、お祝いにとらやの御題羊羮が配られました。
とらやさんでは毎年、翌年の宮中の歌会始のお題にちなんだお菓子をおつくりしているとの事。令和3年のお題「実」にちなみ『実りのきざはし』と題する羊羹を頂きました。
「きざはし」は「階」と書き、階段を指す言葉です。
夢に向かって着実に進み、積み重ねた努力が実を結ぶまでのさまを表しました。
と書いてあります。
十数年越しの念願が叶った、初シテの方の心境にぴったりでした。無事に退院できた自分にも重ね合わせて、ありがたく頂きました。
1月11日(月・祝)は鴻巣でシテ(主役)を勤めます
退院早々ですが、1月11日(月・祝)は能「自然居士」にてシテを勤めます。
新型コロナウイルスの感染予防対策を実施したうえで開催の予定です。ぜひ足をお運びください。