2021年1月11日(月・祝)は、埼玉県鴻巣市の『クレア鴻巣』にて、私がシテ(主演)を演じる『新春こうのす能・狂言』を開催させていただきます。
9回目となる今回の演目は『自然居士(じねんこじ)』。
<あらすじ>
京都東山の雲居寺。自然居士(じねんこじ)という若い説経僧(シテ)が七日間の説法を行っていました。
その最終日、一人の少女が美しい着物を布施に供え、亡き両親を弔ってほしいと申し出ます。ところが、少女は我が身を売って着物を調達していたため、人商人に連れ去られてしまいます。
自然居士は女児を助けようと説法の座をおり琵琶湖畔まで跡を追い、人商人の舟に乗り込みます。仏法に仕える自然居士に手を出すことのできない人商人は、自然居士に辱めを与えようと舞を舞わせ、それを少女の解放の条件とします。自然居士は様々な舞を惜しみなく見せ、無事解放された少女と一緒に都へと帰るのでした。
様々に場面転換しながら進み、後半のシテの芸尽くしが見所になります。また、最後には「正義が勝つ」という物語は爽快な余韻を残す一曲でもあります。
『新春こうのす能・狂言』のチケットは現在発売中
チケットは、クレア鴻巣にて先日より発売開始となりました。
寒い時期ではありますが、皆さまお誘い合わせのうえ、ぜひ足をお運びくださいませ。
クレア鴻巣では11月9日から全5回にわたる体験能楽講座
また、同じくクレア鴻巣では11月9日から全5回にわたる体験能楽講座を開催いたします。
能の世界や「自然居士」(今回の体験講座の題材でもあります)に触れ、より身近に能を楽しんでいただければと思います。
※主催/鴻巣市